気づいたらここにいる

1年の中で1番に秋が長い。

ハッと夢から醒めると10月にいる。
まただ、また10月だ。

10.11月以外の日常は夢で、この2ヶ月だけ夢から醒めた現実、生き地獄に帰ってくる。

今年も当然のように不調はやってきた。

3年前の10月に妊娠して、11月の初めに手術をした。おそらく、そこからすべてが来ているのだと思う。

記念日反応という言葉を、去年入院している時に読んだ本で知った。「やめるときも、すこやかなるときも」というドラマにもなった本である。

ググって1番上に出てきたページの解説を添付
→記念日反応とは、故人との思い出が多い季節や故人のことを思い出すことが多くなる時節に、精神的に落ち込んだり感情が不安定になったり体調を壊したり等、心身に引き起こる様々な反応のことです。

多分この記念日反応というものに私は近い状態で、毎年この時期に調子を崩す。調子を崩す+何らかのトラブルや不運なことが重なって毎年この時期は苦しい。

2年前は、勤めていたパチンコ屋のいじめに耐えられずやめた。1年前は、友人とのトラブルが重なって入院することになった。今年は、トラウマの元凶となっている人との再会だった。

去年はボロボロになって、自殺未遂までしてしまった。そこまで悪化してしまうと医療保護で入院させられ、しばらく帰って来れなくなる。それは嫌だ。だとしたら今の時点で何か対策を練らなければ。

昨日の診察で休息入院をしたいと伝えた。
『調子が悪過ぎて1人で生活ができない状況です。できれば休息としての入院がしたいです』と言うと「うん!いいよ!じゃあオーダー入れるね!」とあっさり許可が出た。

今すぐ入院して休みたいと思っていたが、入院の説明を看護師から受けると「1ヶ月以内には入れると思うよ!」と、予想よりもずっと待たされる現実を知った。

そんなに待つことができるのなら、そもそも入院しなくても良いレベルなのだ。今、生活ができないこの現状をどうにかするための入院がしたかった。私は予想外の出来事や返答が来ると、いつもパニックに陥ってしまう。例えば、しばらく帰ってなかった実家の家電が変わっていたり、リビングのソファの位置が変わっているだけで不穏になる。私にとっての「物事の変化」は、常人には理解できないほどのストレスとなる。

待っても1週間くらいで入院できるだろうと勝手に考えていた。それが1ヶ月以内という話に私はパニックを起こした。それと共に、待つ間の生活を考えたら不安で居た堪れない気持ちになった。

子どものように私は泣いていた。

『そんなに…待てない…です…じゃあ、どうやって毎日…過ごせばいいですか…もうしんどいです…わたしは、生きていけないです…』

困った看護師は先生を呼んだ。

「なるべく早く入院できるように、私も頑張るから。とりあえず今日はクエチアピンを出しとくね。院内処方ですぐに飲めるようにしてあるよ」

そうしてクエチアピンを飲まされ、タクシーで帰宅した。



毎日毎日、私は何をしてどう過ごしているのか
どうやってその日を乗り切っているのかわからない

記憶が抜け落ちる。凍った湖の氷が欠落していて、そこからどんどんヒビが入っていく、そんな感覚。もう氷はもたないだろう。あと一歩でも踏んだら全てが崩れてしまう。そして私は溺れる。寒い寒い、刺さるように冷たく痛い。

でもまだ大丈夫…
呪文を唱えるように、大丈夫という言葉を自分に言い聞かせる。

大丈夫、大丈夫、大丈夫、大丈夫、負けるな


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