恋愛遍歴

今までセックスは沢山したきたけれど、ちゃんとした恋愛ってしたことがなかった。

 

初恋は幼馴染。

幼稚園年中から中2までの10年間クラスが同じだった。

その人のお姉ちゃんと、私の従姉妹のお姉ちゃんは親友同士だったから、昔は家族ぐるみでのお付き合いみたいなものだった。

幼馴染とは付き合えなかった。

ただ、高1の冬になってセックスをした。

若気の至りだった。

それから何度かセックスをした。

 

中2の頃の塾長とセフレにもなった。

それも高1のこと。

彼とは半年に1回くらいを3.4年続けた。

 

高校生になって当時36歳の担任に恋をした。

叶わない恋だとわかっていても好きだった。

先生は精神の病気に理解があって支えになってくれた。そして依存した。

いつから好きで、いつから依存に変わって、そしてまたいつから好きに変わったのかは、今ではもうわからない。

先生とは高校卒業後1年経った頃にセフレになった。

 

高1の終わり頃から高2の始めにかけて、彼氏がいた時期もあったけれど、私は元彼のことが好きになれなかったし、付き合った期間も短かったから記憶もないし、元彼として数えていない。

 

高校生の頃から水商売はしていたけれど、ガッツリ働いたのは19歳。ガールズバーだった。当時36歳の既婚者と不倫した。

当時は先生への気持ちに蓋をするために、無理やり既婚者のことを好きになろうと頑張っていたつもりだった。実際は好きなんてこれっぽっちもなく、客として繋いでいたし、物も沢山買ってもらった。要するに都合よく使っていただけ。そして最終的には嫁にバレ、不倫は終わった。

 

20歳になったからは、そのガールズバーで雇われママになった。雇われ店長。今度もまた客だった。

 

遊んだ経験がなさそうな30代後半。

この人指輪してる。結婚してるのか、残念。そう思ったのを覚えている。

 

その遊び慣れていない男が、なぜガールズバーに来たかというと、その男が働いているパチンコ屋に女の子が欲しかったらしい。引き抜きに来てた。時給はガールズバーより良かった。けれどパチ屋で働く気なんてさらさらなくて、適当にあしらった。

 

働く気がない私の店になんてもうこないだろうなと思ったけど、なんだかんだ連絡先は交換した。

 

当時雇われママだった私の給料は時給換算すると800円程度だった。10万円が固定給、さらにプラスで売り上げをオーナーと折半する形になっていた。

だけど売り上げ(店の利益)は良い時で10万。これを折半すると5万ずつ。固定給の10万+5万でも15万。悪い時はマイナスだったから、いくら働いても固定給の10万円しか貰えなかった。

結果は自分が作ったものだから仕方ないとわかっていても、お酒でボロボロになる体、客がストーカーになったり、色々追い詰められた。

そんな状態で貰う15万円なんて安かった。

 

ママをやめることにした時、ふとパチ屋を思い出した。あそこなら時給もいいし、あの人も悪い人じゃないから働いてみようかな。

 

そんな形でパチ屋で働くことになった。

 

元客だった彼は上司になった。

上司とは家も近く、私は原付でパチンコ屋に出勤していた。雨の日は上司が優しさで車に乗せてくれた。

 

仕事で毎日会うようになって、私は段々と好きになっていった。

私の人生の中で、高校の先生の存在は本当に大きかったし、何より好きな期間が長かった。だから先生を忘れさせてくれる人が現れると思っていなかった。

 

上司とは週2くらいで飲みにも行った。

私が酔った勢いで告白してしまった。

だけど上司には嫁も子供も彼女(?)もいた。

彼女とはうまくいっていなくて、よく相談された。

「俺嫁も子供も彼女といるよ。それでも好きなの?」と言われた。今が楽しければいいやという適当な気持ちもあったけど、なんだかんだ好きだった。

 

付き合ったわけじゃなかったけど、ほぼ毎日職場か飲みで顔を合わせる日々。

 

やがて上司は彼女に振られ、私を心の支えにするようになった。

私は上司のことが好きだったけど、付き合えても所詮不倫。

だからそんなに本気ではなかった。

 

でも上司は、私が上司に真剣に恋をしている、どんなことがあっても離れないくらいに好きだと思っていると勘違いしていた。

 

上司は気持ち悪いほど女々しかったし、自分が大好きだった。彼女がいたけど、実際話を聞くと彼女は上司を金のためにいいように使っていただけだったと思う。上司はそんなこと1ミリも思ってないし、本気で付き合っていたと信じているけど。

そんな上司に私は情が湧いた。

私が上司のことを本気で好きだと勘違いしていることを今更違うなんて言えなくなってしまった。

私は上司を本気で好きでいるフリをし続けた。

別に好きじゃないわけでもなかったけど、決して本気の恋ではなかった。

上司に嫁も子供もいなかったら話は別。だけどもう私は嫁にバレて詰められるなんてこと嫌だった。だから心の中で一線を引いていた。

 

上司は私にたまに「えな、俺よりいい人なんてこの世に沢山いるんだからさ、いい人がいたらそっちに行くんだよ」笑う。まあそうでしょうね、あなたよりいい人はたくさんいると思います。なんて言うわけなくて心の中でとどめた。私は上司に本気の恋のフリをしていたから「そんなのやだよ〜○○(上司)が好きだよ」と言った。上司に酷いことを言ってるのはわかっていたけど、私が上司のことを本気で好きじゃないという現実を突きつければ彼はメンタルがやられるし、私を心の支えにしているのはわかっていたから言えなかった。今思えばちゃんと「本気じゃないです」って言えば良かった、彼のために。

 

ちなみに上司とはセックスは2回しかしていない。けれどバイバイする時はキスとハグはした。よくわからない関係だった。

 

私は彼のことが本気で好きだったわけじゃないけど、大切ではあったし、手放したくなかった。

 

そんな関係が1年弱続いた頃、私にとうとういい人というものが現れた。

その人は私の大学の男友達の親友。

2回目のデートで告白されて付き合った。

丁度この頃、私は一人暮らしを始めた。

 

上司が私の家にきて「セックスしたい」と珍しく言った。でも私彼氏いる…

「ごめんね、彼氏できたからセックスはできないの」そう言ったら上司はクソほど落ち込んだ。

私を彼女にする気なんてなかったけど、やっぱり私に好かれてる自分が好きだったみたいだし、私が他の誰かのものになるのが嫌だったみたい。

 

「俺のことずっと好きって言ってたじゃん」と言われた。ただただ謝った。けど私も言った。「俺よりいい人沢山いるんだからいい人いたらそっち行くんだよ」って言ったじゃん!と。

 

そして私に彼氏ができた途端立場が逆転。

「えなのこと好きだよ。だから俺と付き合って。」

えーなんでそうなるの〜

私が離れていくから大切に思えるだけで実際そんなことないって!逃した魚は大きいみたいなもんだって!

今更遅いよ〜

 

今までセックスなんて半年に1回くらいしかしなかったのに、結局ぐずぐずのセフレ関係となった。

 

彼氏と上司どちらのほうが好きかと言えば、上司だったけど、私は今の安定した彼氏を手放したくなかった。安定を手放してまで不倫をするつもりはなかった。

 

彼氏がいる上でのセフレならいいかと妥協。

 

ここまで読んでもらったらわかったと思うけど、私は相当なクズ。そして貞操観念なんてない。

 

上司は私の彼氏に負けたくなかったみたいで、私の家に5日間居座ったりしていた。その度にセックスをして彼氏にごめんと思った。だけどどうしても情があったから上司は捨てられなかった。

 

いっそのこと上司とはこれから、セックスもキスもハグもしなくなって、ただの飲み友達になりたいと思ったけど、そんなことは今更無理だった。

 

手放す(今後関わらない)かセフレでいるかの2択。手放すのは嫌だったから結局セフレとして今も続いている。

 

実際彼氏のことはよくわからない。

何故私のことが好きなのか、私に優しくしてくれるのかわからない。

勿論私と上司とセフレだなんて知らないし、私のことは真面目な女の子だと思っている。

一緒にいると好きだと思う。けれど、会わない期間は特に何も思わない。むしろ会う頻度が高い上司の方が好きなのかもしれない。

 

何にしろ、私は恋愛に向いていない。

いつまでも追いかける側でいたい。

追われると「私のどこが好きなの?」「私のこと好きって頭おかしいの?」「私といても時間の無駄だよ…」底知れぬ自己肯定感のなさからそんなことを思ってしまう。

 

いつか彼氏のことを大好きになって、セフレ(上司)を捨てられる日がくるのだろうか。

 

いっそもう全部、何もかも手放したい。

 

普通の女の子になりたかった。

普通の恋愛してみたかった。

なんで私こんなに果てしなくクズなんだろう。

 

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